目を醒ませ僕らのインターネットの自由が何者かに侵略されてるぞ
今日Chromeを起動したらこの表示が現れた。
遂に来てしまった。GoogleによるManifest V2の廃止の実行が。
という事で筆者的にどうすればいいのかを本記事で記載する。
事の発端
Googleは検索サイトをしているが、本業は広告業である事は広く知られている事実である。これはGoogleも認めている。
そもそもGoogle系列のサービスが無料で使えているのは広告による収入があるからであり、Googleは広告無しではやっていけない。
が、インターネットの普及に伴い広告自体に問題が生じている。悪質な広告や、最初から広告収入のみを狙って中身がスカスカなサイトなどだ。
これらの対策のためにユーザーは広告ブロッカーを開発した。今やブラウザだけでなく、OSレベルで広告を消す物まで存在する。
本ブログは広告収入を目的としたブログではなく、情報公開を目的としているゆえに広告の消し方を説明してきたが、以前から通告されていたManifest V2*1の廃止が遂に実行段階に移った。
blog.chromium.org
Googleが提唱する新しい拡張機能仕様であるManifest V3は広告ブロッカーを潰すという意図が裏に隠れており、ブラウザ戦争で覇権を握り、動画サービスでも覇権を握ったGoogleらしい所業と言えよう。
当然ユーザーもこれに反発している。特に広告ブロッカーが禁止されたという事実に「何故消した」という声や、「インターネットの自由が侵害される」「悪質な広告がユーザーに入り込みやすくなる」といった声もある。
筆者も悪質な広告は全て規制すべきと考えており、実際広告からウィルスが侵入したという事例も存在する。最早現在における最大のセキュリティ対策はアンチウィルスソフトの導入より広告ブロッカーの導入と言えるかもしれない。
移行先について
実際にGoogle Chromeから広告ブロッカーが禁止されているが、現在はまだ有効化出来る。が、Manifest V2の完全廃止も刻々と迫ってきており、いずれ一切使えなくなる。
そのためGoogle Chrome以外のブラウザを使う必要がある。よく移行先として挙げられるのがBraveだが、これには1つ問題が存在する。
確かにBraveは広告ブロッカーを内蔵しているのだが、Chromiumを利用しているため(どう実装しているかはソースコードを読んでないから分からないが)いずれChromiumの破壊的な変更により広告が消せなくなる可能性があるという事だ。
また、広告を消すとしているが、自社が配信している「プライベートな」広告が表示されるため広告が一切無い清浄なWebブラウジングが出来るかと言われたら疑問が残る。
そのため、筆者は広告ブロッカー規制をしないと明言している*2Firefoxを推奨する。
Firefoxの拡張機能APIはGoogleが廃止を明言しているManifest V2ベースとなっており、従来の広告ブロッカーがそのまま使える物となっている。また、Android用にも拡張機能のAPIが実装されており、スマートフォン・タブレットでも広告ブロッカーを使う事が出来る。しかもroot不要。
ただし、AdGuardと併用する場合のみ注意が必要で、AdGuradとFirefox側の広告ブロッカーが競合し、Webページが表示出来なくなる事がある。この解決法はAdGuard側にFirefoxの除外設定を記述する事で解決する。
除外する場合、一般設定→詳細設定→ローレベル設定→除外するアプリに"org.mozilla.firefox"を追加すれば解決する。
Firefoxに移行する際のメモ
基本的に大手の広告ブロッカーは大体Firefox版も出している。実際ChromeからFirefoxに拡張機能を移植する場合、多少の手間は必要だが全て書き換える必要は無く、一部をFirefox用に書き換えるだけで済む。
そのため、広告を消して追跡出来なくする拡張機能はFirefoxでもほぼ全てがある。実際に筆者が使っている拡張機能はネイティブでFirefoxに対応している。
addons.mozilla.org
addons.mozilla.org
実際この2つを導入すればあらかたの広告は殲滅出来る。当然この2つはAndroid用にも対応している。
また、Google ChromeにあってFirefoxに無い標準機能は自動翻訳くらいだろうが、この機能を実装する拡張機能は存在する。
addons.mozilla.org
特定のブラウザでしか見れないというサイトも昨今ではほとんど無くなり、仮にあったとしてもUser Agentを適当にChromeに偽装すればそのまま動いてしまう事も多い。というより完全にBlink*3依存のWebページとか見た事が無い。Trident*4依存は今でも存在するところがあるが。
そのため、現在においてはGoogle ChromeでもFirefoxでも特段気にする必要は無い。拡張機能自体もソースコードさえ入手出来ればChromium用からFirefox用に改造する手法を解説している記事も存在するくらいだ。
という事で、以上で本記事の執筆を終了する事にする。広告の無い清浄な世界が広まる事を願って本ブログは広告ブロッカーを推奨する。
今後も当ブログが筆者の収入に繋がる広告は掲載しない事をここに明記する。